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(施術中は常にマスクをしています。写真は撮影用です。)
薬や手術以外の椎間板ヘルニアの治療方法として、牽引療法が有効です。
(椎間板ヘルニアの特徴的な症状については、下記をご覧ください)
一般的には機械を使って牽引しますが、当院では写真のような特殊なベッドを使って、手技によって牽引を行います。
機械による牽引は、頸椎椎間板ヘルニアなら頸椎全体を、腰椎椎間板ヘルニアなら腰椎全体を「ぼんやり」と牽引しますが、当院はヘルニアのある椎間板をターゲットにしてピンポイントで牽引することができます。
手技による牽引なので、方向や強さなどの繊細な調節を患者様の状態に合わせながら、息遣いを手で感じながら、行うことができます。
より効果的な牽引治療であると自負しています。
発症した当初に強い急性の腰痛を伴う患者様の中には、臀部や太ももの随伴症状だけでなく、腰をまっすぐにのばせないほどの痛みがある方がいらっしゃいます。その場合はまずその腰痛から「なんとかしないと」いけません。
このような場合、その質にもよりますが、牽引治療はまず行いません。
そんな時に「ある手技」をよく行うのですが、その場で腰痛を「かなり楽」にしてあげることができます。
これだけで臀部や太ももの随伴症状もかなり消失している場合があります。
こういう患者様の場合、牽引治療に移行するより、腰椎椎間板ヘルニアの治療としても、この「ある手技」の方が有効だと判断し、続けることもあります。
椎間板ヘルニアの場所は、しびれ・痛みの出ている部分や筋力の低下の具合により、おおよその見当はつけられます。
しかし、それだけではその方向や度合いまでは確定することは出来ません。
ですのでMRIの撮影が禁忌でない患者さんには、MRIの撮影をお願いしています。
それにより、手技による牽引の場合、微妙な力の入れ具合で、ヘルニアの出ている方向にあわせて効率のよい牽引をすることが可能になります。
しかも、レントゲンのように放射線に被爆する心配がありません。
当院と協力体制の取れている提携病院を紹介させていただきます。
当院からの紹介状をお渡しいたしますので、ご安心してMRI検査を受けていただけます。
「椎間板ヘルニアの疑いアリ」と思われるものを挙げてみます。
下記は椎間板ヘルニアだった患者様が実際に問診時に表現された言葉で、誘導尋問にならないように注意してお聴きし、カルテに記載したものです。
首・腰そのものの「痛み」に関しては後述します。
ここでは先に随伴して起こる症状の表現を列挙します。
頸椎椎間板ヘルニアの場合は肩甲骨・腕・手に出た症状、
腰椎椎間板ヘルニアの場合は、坐骨神経痛として臀部・太ももに出た症状、すね・ふくらはぎ・足に出た症状の表現です。
・痛い
・痺れる
これらの表現はよくあり、要注意です。
ただ、下記のような表現をされる方も決して少なくありません。
・ダル重い
・筋肉が張ったような感じ
・げんこつなどで叩きたくなるような感じ、もみたくなるような感じ
・「ゾワー」とする感じ
・何とも言えない変な感覚
・変な感覚がして、さすりたくなる
・触ると変な感覚がする
これらの症状の自覚がある方も注意が必要なのです。
だからと言って、これだけでは椎間板ヘルニアを直ちに疑いはしません。
特徴的なのは「何かをすると」上記のような症状が「出てくる/よりひどく出る」ということです。
今度はその「何かをすると」の具体例を挙げます。
頸椎椎間板ヘルニアの場合
・パソコンをしていると・・・、スマホをしていると・・・
・洗濯物を干したり、取り込んだりしていると・・・
・新聞を広げて持つと・・・
・車の運転をしていると・・・
・自転車やバイクのハンドルを持つと・・・
・枕無しで横になると・・・
・歯の治療や散髪の時、椅子をリクライニングされると・・・
腰椎椎間板ヘルニアの場合
・長時間座っていると・・・
・ソファーに座ると・・・
・車の乗車、電車の乗車が長いと・・・
・ピアノの演奏でペダルを踏むと・・・
・横になって寝ると・・・
要するに、首・腰の「痛み」に随伴して起こる自覚症状が「出てくる/よりひどく出る」ときは、首や腰の骨への荷重のかけられ方に、なんらかの一定のパターンがあるということです。
「上を向くと」「右に振り返ると」とか、腰を「右前に曲げると」「左に曲げると」など患者様自身がパターンを明確に分かられていてお伝えしてくださる場合も多いです。
「頸椎椎間板ヘルニア」とか「腰椎椎間板ヘルニア」とか言うんだから、首や腰そのものも「さぞや痛いんだろう」と思われるかもしれませんが、「頸椎椎間板ヘルニア」と「腰椎椎間板ヘルニア」では少し事情が変わってくるように思います。
頸椎椎間板ヘルニアの場合、患者様の主訴(一番に訴えてこられる症状)は「首が痛い」ということで、前述の「肩甲骨・腕・手に現れる症状」の訴えは、それに続けて言われることがほとんどです。
それに対して、腰椎椎間板ヘルニアの場合は、「臀部・太もも・すね・ふくらはぎ・足に出ている症状」が主訴である場合が少なくありません。腰痛は「ダル痛い」程度か、「痛くない」場合もしばしばあります。
もちろん、主訴が「腰痛」で、「臀部・太もも・すね・ふくらはぎ・足に出ている症状」を次いで訴えられるという場合も多いです。
腰痛が主訴である腰椎椎間板ヘルニアの患者様は、比較的若い患者様に多い傾向があります。